公開 2026年6月17日
「きぼう」利用マウスサンプルシェアテーマ「力学的負荷による運動器の恒常性維持機構の解明」において、東京大学整形外科の田中栄教授、齋藤琢医師(研究代表者)、笠井太郎医師らの研究グループは、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟で月面重力1/6Gを人工重力で模擬して飼育されたマウスのサンプルを用い、アキレス腱等を解析しました。
遺伝子発現解析の結果、アキレス腱において、特にミトコンドリアエネルギー代謝経路に関する遺伝子群の発現上昇が認められ、その活性化が示唆されました。さらに、組織学的解析においても同様の変化が認められました。
これらの結果は、アキレス腱に低重力環境という力学的負荷(身体にかかる力)の低下に対する独自の恒常性維持機構が存在することを示唆するとともに、加齢や活動量の低下に伴う腱変性(機能低下や組織変化)の治療法開発に寄与する可能性を示しています。
本研究の成果は、npj Microgravity誌に掲載されています。(論文情報)
論文情報
雑誌名
npj Microgravity
論文名
著者名
Kasai Taro, Tsubaki Toshiya, Matsumoto Takumi, Iwanaga Yasuhide, Terashima Asuka, Omata Yasunori, Tanaka Sakae, Saito Taku
DOI
10.1038/s41526-026-00597-x
関連リンク
- 2022年度「きぼう」利用マウスサンプルシェアテーマ募集の選定結果について(2023年03月10日)
- 【研究室】東京大学整形外科教室




