開催結果
『「きぼう」とともに歩む未知(みち)/Exploring the new world with "KIBO"』をシンポジウムスローガンとして、2024年2月22日に東京ポートシティ竹芝にて、『ISS・「きぼう」利用シンポジウム2024 』をリアル会場とオンライン配信のハイブリットで開催しました。
当日は雨天にも関わらずたくさんの方に会場でご参加いただき、また多くの方にご視聴いただきました。開催にあたりまして「きぼう」利用に携わる多くの関係者の方々にご協力いただき、感謝しております。皆さま、ありがとうございました。
シンポジウムを通して、日本の宇宙政策や地球低軌道利用を取り巻く国内外の動向、「きぼう」日本実験棟の利用成果や可能性などを講演・パネルディスカッションにて深めていきました。「きぼう」からつながるポストISS時代の地球低軌道活動や、その先にある国際宇宙探査へとつながる未来を感じ・考える機会となりましたら幸いです。
シンポジウムはJAXA channelでアーカイブ配信中ですので、是非ご覧ください。
日程/ 開催場所
東京ポートシティ竹芝
シンポジウムスローガン
プログラム
# | メインプログラム | |
---|---|---|
第1部 | 「Kibo」×「Commercialization」 | 「きぼう」から広がる商業利用 |
第2部 | 「Kibo」×「Science」 | 「きぼう」を活用した課題解決と知の創造 |
第3部 | 「Kibo」×「Post-ISS」 | 「きぼう」からつながる ポストISSへの航路 |
第4部 | 「Kibo」のその先へ | 国際宇宙探査への挑戦、始まる |
サブ会場 | ホワイエ展示 |
きぼう利用シンポジウム2024アーカイブス再生リスト
ISS/KIBO Utilization Symposium 2024 archives streaming (in English)
Special approach
特別対談 榎本麗美 × 宇推くりあ |
特別対談 前編 特別対談 後編 |
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特別対談 長谷川義幸 × 竹内芳樹 |
特別対談 前編 特別対談 後編 |
コラボレーション企画 宇推くりあ×JAXA研究者 |
Youtube 視聴 |
コラボレーション企画 宇推くりあ |
Youtube 視聴 |
副音声ライブ配信 宇推くりあ |
第1部視聴 第2部視聴 第3部視聴 第4部視聴 |
ISS・「きぼう」利用シンポジウム2024
オープニング
視聴者のみなさまに、地球低軌道利用を取り巻く日本の宇宙政策や動向、「きぼう」を利用する方針や戦略をまとめた「きぼう利用戦略※1」などを共有し、限りある「きぼう」のリソースの中で成果最大化や未来へと続く地球低軌道利用について情報を共有しました。全体概要や国内動向、きぼう利用戦略等については是非オープニングをご覧ください。
※1 きぼう利用戦略
「きぼう利用戦略」は、「きぼう」を利用する方針や戦略をまとめ、限られたリソースの中で成果の最大化を図り、実行計画に具体化して事業を進めるためにJAXA有人部門が策定した文書です。現在第3版が最新となっております。第3版制定後、2030年までの国際宇宙ステーション(ISS)運用延長に対する日本政府の参加表明や、新しい宇宙基本計画に、ポストISSを見据えた2030年以降の地球低軌道活動の将来像や具体的な取組が明確化されたことを受け、「きぼう」利用戦略 第4版の制定を予定しております。
第1部「Kibo」×「Commercialization」~「きぼう」から広がる商業利用
第1部では、「きぼう」における商業活動利用の更なる拡大に向けた取組みについて情報提供をしつつ、2030年以降の商業ステーションを見据えての、ISS退役までの「きぼう」利用や宇宙産業参画について、有償利用の調査検討に参画している5社とともにディスカッションを行いました。「きぼう」利用について興味を持っていただき、少しでも宇宙を利用したいと思っていただけましたら嬉しいです。
第2部「Kibo」×「Science」~「きぼう」を活用した課題解決と知の創造
「きぼう」の利用拡大と成果の創出・最大化に向けた取組みとして、2023年度に船内フラグシップミッションテーマ募集や「きぼう」利用定型化細胞培養装置実証技術における協力提案募集などを行いました。(これらの募集を科学利用公募と呼んでいます。)
第2部では金井宇宙飛行士をモデレータとし、「きぼう」のサイエンス利用をわかりやすく、前記の科学利用公募にテーマ選定された研究者の先生方と一緒に、宇宙での細胞培養ミッションや、マウス飼育ミッションの未来へつながるサイエンスについてディスカッションを行いました。科学利用公募に採択されたテーマには、次期プラットフォーム候補となっている分野も含まれており、「きぼう」を活用したサイエンスに興味を持たれた皆さまは、是非第2部や科学利用公募のページをあわせてご覧ください。
第3部「Kibo」×「Post-ISS」~「きぼう」からつながる ポストISSへの航路
ポストISSに向けた最新動向として、NASAからのビデオメッセージやJAXAにおけるポストISSに向けた取組みについて情報提供し、『ポストISS時代における「きぼう」の果たす役割と民間が生み出す新しい価値』として、ISS退役後の地球低軌道活動(商業宇宙ステーション移行後の低軌道活動)について、米国商業宇宙ステーション接続型日本モジュールの概念検討、および、将来地球低軌道有人拠点事業におけるライフサイエンス実験システムの概念検討に参画している企業3社とともにディスカッションを行いました。「きぼう」からの"発展性"や"将来へのつながり"を感じていただけましたら幸いです。
第4部「Kibo」のその先へ ~国際宇宙探査への挑戦、始まる
地球低軌道利用から国際宇宙探査に向けた取組みについて、シームレスなつながりを意識し、シンポジウムに参加した皆さまと共有させていただくべく、国際宇宙探査センター/Gateway(GW)プログラムと連携し、「きぼう」のその先にある国際宇宙探査活動への取り組みについて共有するセッションを行いました。
国際宇宙探査への挑戦やGW利用の展望について、国際動向や日本の宇宙政策も交えて紹介し、その意義や目指す将来像について基本情報を提示し、『「きぼう」から月周回そして月面へ。我々は何を成し遂げるのか』として、今回は月面を研究のフィールドとしている先生方とともに、地球低軌道から月周回・月面利用/活動への展開について広くディスカッションを行いました。是非第4部および国際宇宙探査のページをご覧ください。
サブ会場 ホワイエ展示
今回、リアル会場では、現地に足を運んでいただくことで得られる"つながり"や"情報" が提供できるよう、JAXAおよび参画企業の展示ブースや、現地で質問や商談などを行えるスペースなどを準備したサブ会場を設けました。
JAXA展示ブースでは、きぼう利用を推進するさまざまなプラットフォームの取り組みや最新の成果および国際協力や今後に向け検討中のロボティクスなどの紹介、またISSが活躍する「地球低軌道」を超え地球からより遠い環境での有人宇宙活動を目指す国際宇宙探査活動の紹介まで、会場内のホワイエエリアでポスターや模型等を用いた展示を行い、来場者とのディスカッションや意見交換等を行いました。また、参加企業による展示では、各社、様々なビジネス・取組みについて紹介しました。
シンポジウムでの講演やパネルディスカッションを聞き、「きぼう」での実験・実証や国際宇宙探査活動の詳細な情報を知りたい方など、たくさんの方々が展示ブースを訪れました。