2023年度「きぼう」船内科学利用テーマの募集について

更新 2023年7月 6日
公開 2023年4月11日

2022年11月、2025年以降2030年までの国際宇宙ステーション(ISS)運用延長が政府により表明されました。
これをふまえ、JAXAは、ISSはもとより将来の地球低軌道利用や有人宇宙探査に向け、優位性の高い独自の宇宙環境利用技術を獲得し、社会課題解決および知の創造に貢献する研究や有人宇宙探査技術の実証の場として、引き続き「きぼう」日本実験棟を活用していきたいと考えています。これまでも「きぼう」においてインパクトの高い科学成果が創出されていますが、今回の延長により地球低軌道の持続的な利用に向け、さらに優れた科学成果創出を目指すことが可能と考えています。
そこで、2025年度以降の「きぼう」船内での実施を目標にした船内科学利用テーマ募集については、以下の2つの枠組みで実施します。

(1)船内フラグシップミッション募集

募集制約を緩和し、リソースを集中投入することで、日本の強みを活かした「前衛的・挑戦的な研究、極めてインパクトの高い成果が期待できるミッション」(フラグシップミッション)を募集します。

(2)船内プラットフォーム(PF)定型利用募集

JAXAでは、「きぼう」利用のプラットフォーム(PF)化を進め、ポストISS・地球低軌道利用継続に向け、「定型的・標準的な利用サービスを提供する定型利用募集」を拡充しています。フラグシップミッション以外の船内利用テーマは、この枠組みで対応します。定型利用募集としては、既に、「静電浮遊炉利用テーマ募集」、「マウスサンプルシェアテーマ募集」を継続的に実施していますが、今回新たに「定型プロトコルによる医学系研究募集」および「定型化細胞培養装置技術実証における協力提案募集」を追加します。

※PF: ターゲットとする領域の研究を支える研究開発基盤

今回の募集は、図1で黄色塗りつぶしで示す3募集となります。

図1 「きぼう」利用テーマ募集概略図(黄色が今回募集の分野/ピンクは有償利用)
細胞培養装置技術実証協力提案募集 定型プロトコル医学系研究募集 フラグシップミッション募集 静電浮遊炉(ELF)民間利用促進コース募集 その他有償利用 中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)による船外利用 超小型衛星の放出(J-SSOD)

募集の概要

日本の強みを活かした「前衛的・挑戦的な研究、極めてインパクトの高い成果が期待できるミッション」(フラグシップミッション)を募集します。
JAXAが設定する定型プロトコルの範囲内で、優れた知を世界に先駆けて生み出し、将来的な科学技術イノベーション創出の源泉となる成果を創出するため、微小重力などの「きぼう」の特徴を最大限に活用する独創的かつ先導的で国際的に高い水準の医学系学術研究提案を募集します。
JAXAが開発する定型化細胞培養装置の技術実証に協力頂ける研究者、および当該研究者によるJAXAが設定する定型化細胞培養装置の技術実証の範囲(プロトコル)内で実施可能な、微小重力などの「きぼう」の特徴を最大限に活用する研究提案を募集します。

応募締め切り

各募集ページに掲載の応募受付フォーム(電子申請)を介して、下記期日までに提出を完了して下さい。

募集説明会および個別相談について

今回の「きぼう」船内科学利用テーマ募集に関する説明これまでの「きぼう」利用成果や現時点で使用できる「きぼう」の装置等の紹介を交え、これからのJAXAが求める科学利用テーマについての説明会を行います。説明会はハイブリッドで開催しますので、事前の申し込みをお願いいたします。
また、今回の募集にかかり具体的な実験提案についての相談がある方に向け、期間限定でJAXAプロジェクト担当者が個別相談に対応します。こちらも事前の申し込みが必要です。
詳しくは以下のリンク先をご覧ください。

お問い合わせ先

募集期間中は随時問い合わせに対応します。以下の問い合わせフォームよりお問い合わせください。

お問い合わせフォーム


国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
有人宇宙技術部門 きぼう利用センター
きぼう利用プロモーション室
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「きぼう」利用や宇宙実験に関する最新情報をお届けします。「きぼう」利用や宇宙実験に興味のある方はどなたでもご参加いただけます。

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