微小重力における溶液からのタンパク質結晶の成長機構と完全性に関するその場観察による研究

更新 2022年8月 8日

Nano StepIn-situ observation of growth mechanisms of protein crystals and their perfection under microgravity

完了
研究目的 どうして微小重力のもとでつくられたタンパク質結晶の完全性が向上する場合があるのか。どうして微小重力の方が結晶成長が速い場合があるのか。そのメカニズムに迫るのが本実験の目的です。それには、日本の誇る"その場"観察法を活用します。これを用いて、リゾチームというタンパク質の結晶成長の様子を"その場"で観察し、条件によるわずかな成長速度変化を測ったり、成長表面を分子レベルで調べていきます。
宇宙利用/実験内容 宇宙飛行士に、専用機器を溶液結晶化観察装置(Solution Crystallization Observation Facility: SCOF)へ取り付けてもらいます。その後は、試料セルの交換時を除き、地上から機器の運転や制御を行うことができます。
期待される利用/研究成果 微小重力のもとでタンパク質の結晶がどんなプロセスで成長するのか。完全な結晶化を阻む要因が解明されれば、今後行われる同様の実験がスムーズに進むだけでなく、タンパク質に限らず、完全性の高い有機・無機結晶をつくる指針にもなります。
成果報告
詳細
研究論文(Publication)

塚本 勝男 TSUKAMOTO Katsuo

東北大学大学院 理学研究科 教授


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