沸騰・二相流体ループを用いた気液界面形成と熱伝達特性

更新 2023年7月 6日

TPFInterfacial Behaviors and Heat Transfer Characteristics in Boiling Two-Phase Flow

完了
宇宙利用/実験期間 2017年 ~ 2019年
研究目的 地上では液体を沸騰させると浮力で気泡が加熱面から移動しますが、宇宙で液体を沸騰させると、出てくる気泡は動かずに大きくなり、熱が伝わりにくくなると言われています。しかし、無重力で沸騰気泡がどのように振る舞い、熱がどれくらい伝わりにくいか、よく分かっていません。TPF実験では、国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」で、沸騰による熱の伝わる様子をしっかりと調べ、重力の影響を世界に先駆けて明らかにします。
宇宙利用/実験内容 Two-Phase Flow(TPF)ミッションは、無重力で液体を沸騰させ、熱の伝わりやすさを調べる実験です。液体を円管内に流し、高温にした加熱部で沸騰させ、そこでの熱の伝わり方を解明し、微小重力の沸騰現象への影響を世界に先駆けて明らかにします。また、TPFにより宇宙での強制流動沸騰による冷却システムの成立性を実証します。
期待される利用/研究成果 この実験により、高性能でコンパクトな熱制御システムの設計に役立つデータを取得し、将来の革新的な宇宙機への展開を目指します。また、地上においても電気自動車のモーターや電力機器の冷却に応用されることが期待されます。
成果報告
詳細
研究論文(Publication)

大田 治彦 / 浅野 等 OHTA Haruhiko / ASANO Hitoshi

九州大学 名誉教授 / 神戸大学 大学院工学研究科 教授


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