線虫Cエレガンスを用いた微小重力による筋繊維変化の解析

公開 2020年3月18日

NematodeMusclesAlterations of C. elegans muscle fibers by microgravity

完了
宇宙利用/実験期間 2015年 ~ 2015年
研究目的 カロリー制限による長寿命化に関する研究は地上ではハエ、線虫、マウス、霊長類を用いて広く研究されています。宇宙では線虫を用いた2009年のCERISE実験で、微小重力環境での短期間で顕著な変化が見られました。今回の実験では蛍光タンパク質で可視化した9種類の線虫を育て化学固定して持ち帰り変化を詳細に観察します。宇宙実験の結果を筋萎縮対策へ展開することを目指しています。
宇宙利用/実験内容 国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟で、線虫を4日間培養し、ホルマリンで化学固定して帰還させ、地上で蛍光顕微鏡を用いて詳細に解析します。
期待される利用/研究成果 本研究の線虫で得られた結果は、ヒトのロコモティブ症候群の研究に役立つものと期待されます。また、この実験の着目点は長期臥床や、カロリー制限による長寿命化などの問題とも深く関連することから、宇宙環境のみでなく、高齢化などの地上レベルで現在の社会が抱えている問題に対して貢献できます。
詳細
研究論文(Publication)
論文名
Nematode Muscles project in spaceflight experiment
雑誌名
Biological Sciences in Space

東谷 篤志 HIGASHITANI Atsushi

東北大学 大学院生命科学研究科 教授

京都工芸繊維大学修了、1990年名古屋大学 博士課程修了(理学博士)。国立遺伝学研究所 細胞遺伝研究系 助手を経て、1997年東北大学 遺伝生態研究センター 助教授、2001年東北大学大学院生命科学研究科教授、現在に至る。

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
有人宇宙技術部門 宇宙環境利用推進センター
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