カイコ生体反応による長期宇宙放射線曝露の総合的影響評価

公開 2020年3月18日

Rad SilkIntegrated Assessment of Long-term Cosmic Radiation Through Biological Responses of the Silkworm, Bombyx mori, in Space

完了
宇宙利用/実験期間 2009年 ~ 2009年
研究目的 カイコの卵を休眠状態で宇宙に持って行き、発生の初期段階での宇宙放射線の影響をみるのが、この実験の大きな目的の一つです。
宇宙利用/実験内容 カイコの休眠から醒めた卵を5℃で打ち上げます。 途中で20℃に温度を上げて胚を発生させます。 細胞分裂が始まり、各器官が作られていきます。 この発生初期段階は放射線の影響が大きいことが地上の実験で明らかになっています。冷蔵保存するグループと、冷凍保存するグループに分けて、地上に持ち帰ります。 冷蔵保存したものは地上で発生を続け、その後の成長の様子や次世代への影響を観察します。 冷凍で持ち帰ったものは、遺伝子を分析して、どんな遺伝子が発現し、タンパク質が作られているかなどの解析に用います。
期待される利用/研究成果 宇宙船内でどんな放射線をどのくらいあびたかという「物理計測」と関連づければ、その「生物学的影響」を指標とした放射線量の「生物計測」につながることが期待されています。
詳細
研究論文(Publication)

古澤 壽治 FURUSAWA Toshiharu

京都工芸繊維大学 名誉教授


国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
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