宇宙におけるコケ植物の環境応答と宇宙利用(スペース・モス)

公開 2020年3月17日

Space MossEnvironmental response and utilization of mosses in space - Space Moss-

解析中
宇宙利用/実験期間 2019年 ~ 2020年
研究目的 コケの生育を国際宇宙ステーション(ISS)の微小重力下と軌道上1G環境下で比較することで、重力が植物の総質量(バイオマス) に影響を与える要因を明らかにすることを目的とします。重力が変わることによって総質量が変わる原因は、遺伝子発現依存的な効果、物理的効果が考えられます。
宇宙利用/実験内容

ヒメツリガネゴケを冷蔵状態で打上げ、軌道上で1カ月程度培養後、化学固定もしくは冷凍回収、もしくは冷蔵状態で生存回収します。

回収サンプルについて
  • 地上で成長解析遺伝子発現解析、電顕解析 (葉緑体等)、光合成活性解析を実施します。(Run1、Run2)
  • 軌道上で2~4日培養したコケの顕微鏡観察を行うことにより、細胞分裂・伸長速度の解析や葉緑体運動のライブ観察を行います。(Run3)

これらにより、重力がヒメツリガネゴケの総質量を変化させる仕組みを明らかにします。

期待される利用/研究成果 重力が植物の総質量の変化に及ぼす影響、およびその仕組みを明らかにすることは、地上での作物増産、および宇宙での作物栽培を計画するための基礎データに繋がります。これまでの植物の宇宙実験は、茎や根など植物の特定の組織に対する重力影響に着目した研究のみでしたが、個体サイズの小さいヒメツリガネゴケを用いることで、植物個体全体に対する重力影響を評価できます。植物の総質量が微小重力に応答して変化することや、そのときの遺伝子発現状況、細胞質流動(原形質流動など)の様子が確認できます。コケは高等植物と遺伝的・生理的な特徴を多く共有しており、植物全般の重力応答の解明に適用できる可能性があります。
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タイトル サイズ ID
宇宙におけるコケ植物の環境応答と宇宙利用(スペース・モス) [ pdf: 139.7 KB] 70680

藤田 知道 FUJITA Tomomichi

北海道大学大学院 理学研究院


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