【MHU-2】宇宙環境における健康管理に向けた免疫・腸内環境の統合評価

公開 2020年3月12日

Multi-OmicsMulti-Omics Analysis of Human Microbial-Metabolic Cross-talk in the Space Ecosystem

解析中
宇宙利用/実験期間 2016年 ~ 2018年
研究目的 宇宙飛行士、およびマウスのサンプルを用いて宇宙環境における腸内細菌叢、代謝産物、免疫系の変化を調べます。あわせてプレバイオティクス(有益な腸内細菌を増やす物質)の効果を調べます。
宇宙利用/実験内容 飛行前後、飛行中に採取した、宇宙飛行士やマウスの糞便などを用いて、腸内細菌叢の宇宙飛行による変動を調べ、宇宙環境が免疫系に及ぼす影響を明らかにします。また、プレバイオティクスの摂取による腸内細菌叢や免疫系への効果を、宇宙飛行士と宇宙飛行したマウスで調べます。
期待される利用/研究成果 宇宙飛行による免疫機能の変化に関連したバイオマーカーが同定されれば、宇宙飛行士の健康管理に応用が可能になります。 また、免疫機能の変化に関連したバイオマーカーやプレバイオティクスの効果の情報は、ライフサイエンス研究や技術応用の材料として役立ちます。
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研究代表者

  • 大野 博司(理化学研究所 生命医科学研究センター 粘膜システム研究チーム チームリーダー)

研究分担者

  • 服部 正平(理化学研究所 生命医科学研究センター マイクロバイオーム研究チーム チームリーダー)
  • 加藤 完(理化学研究所 生命医科学研究センター 粘膜システム研究チーム)
  • 菊池 淳(理化学研究所 環境資源科学研究センター 環境代謝分析研究チーム チームリーダー)
  • 太田 敏子(女子栄養大学 栄養科学研究所 客員教授)
  • 香川 雅春(女子栄養大学 栄養科学研究所 准教授)

要旨

宇宙では宇宙放射線、微小重力、閉鎖空間などにより、生体は様々な影響を受けます。宇宙飛行士、およびマウスのサンプルを用いて、腸内細菌叢、代謝産物、免疫系が宇宙飛行によりどのように変化するのかを調べます。あわせてプレバイオティクス(有益な腸内細菌を増やす物質)の効果を調べます。

実験の概要

飛行前後、飛行中に採取した、宇宙飛行士やマウスの糞便などを用いて、腸内細菌叢の宇宙飛行による変動を調べ、宇宙環境が免疫系に及ぼす影響を明らかにします。また、プレバイオティクスの摂取による腸内細菌叢や免疫系への効果を、宇宙飛行士と宇宙飛行したマウスで調べます。

期待される成果

宇宙飛行による免疫機能の変化に関連したバイオマーカーが同定されれば、宇宙飛行士の健康管理に応用が可能になります。
また、免疫機能の変化に関連したバイオマーカーやプレバイオティクスの効果の情報は、ライフサイエンス研究や技術応用の材料として役立ちます。

研究論文(Publication)

大野 博司 OHNO Hiroshi

理化学研究所 生命医科学研究センター 粘膜システム研究チーム チームリーダー

1983年千葉大学医学部卒業、1991年千葉大学大学院医学研究科修了、医学博士。米国NIH留学、千葉大学医学部助教授、金沢大学がん研究所教授を経て2004年より理化学研究所勤務、2018年より現職。

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