軌道上における簡易型生体機能モニタ装置の検証

公開 2020年3月11日

Holter ECGVaridation of On-orbit Digital Holter ECG Monitering

完了
宇宙利用/実験期間 2008年 ~ 2009年
研究目的 遠隔医療システムのひとつとして、ホルター⼼電計という⼩型⼼電計とハイビジョンカメラの実⽤性検証です。
宇宙利用/実験内容 軌道上でのホルター⼼電計とHDTVカメラの実⽤性を検証し、遠隔医療の充実を図ることを目的としています。
ISSに⻑期滞在する宇宙⾶⾏⼠の24時間連続⼼電波形をホルター⼼電計で記録し、データをダウンリンクさせるとともに、HDTVカメラを⽤いて 電極装着部位確認と、電極取り外し後の⽪膚遠隔診断を試みます。
データは、⾶⾏前1回、⾶⾏中2回、⾶⾏後1回に取得します。
期待される利用/研究成果

HDTVカメラは宇宙での健康診断に役⽴つ︕

実験を⾏った結果、軌道上におけるホルター⼼電計の操作性や動作性は良好で、地上への送信データにも⽋損等はありませんでした。このことから、ホルター⼼電計は軌道上での循環機能や⾃律神経機能の評価に適⽤可能と評価されました。 また、HDTVカメラの画像データは、解像度や⾊の再現性などが良好であり、⽪膚科診断に適⽤可能と評価されました。 以上の結果から、ホルター⼼電計による⼼電図測定、及びHDTVカメラによる遠隔診断画像撮影は、ISS⻑期滞在宇宙⾶⾏⼠の宇宙医学研究や健康管理運⽤に役⽴つ⼿法であることが確認できました。
なお、ISSより遠くへの⻑期宇宙⾶⾏においては、データを送る距離が⻑くなるため送信データの精度を確保するための検討が必要ですが、今回の成果を活かすことができます。
詳細
データ取得状況を見守る関係者 (JAXAユーザー運用エリアにて)

向井 千秋 MUKAI Chiaki

JAXA


国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
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