更新 2024年7月31日
利用料
利用計画やミッション内容等に基づき、JAXAが担う作業にかかる費用および宇宙リソース利用料をご負担いただきます。料金は以下の2つから構成されます。大がかりな実験(リソースを多く使用する)であればあるほど、高額になります。
(1)作業経費
利用計画やミッション内容等に応じて算定した運用準備及び実運用等の作業経費(きぼう実運用事業者への再委託含む)、一般管理費、技術費、消費税となります。
作業経費の規模感イメージ
JAXAが担う作業を実施するにあたって、ご負担いただく作業経費の規模感のイメージは次のとおりです。
なお以下は費用のイメージをつかんでいただくために参考となる代表的なケースにおいて算出した例示です。実際には、申し込まれた案件ごとに必要な作業を算出し、その積み上げによって経費が積算されます。ミッション期間や搭載品の運用等によって、実際の契約額は大きく異なる場合があることを予めご了承ください。
参考ケース
費用感イメージ
備考
クルーによるメッセージ撮影
300~500万円
クルーがあらかじめ決められたメッセージをカメラの前で話し、それを録画するケース。撮影したデータは別途ダウンリンク。
「きぼう」船内に物品を置く等の簡単なクルー作業の利用
600~900万円
クルーが簡素な物品を設置し、それを撮影するなどの簡易な作業を実施するケース。撮影したデータは別途ダウンリンク。
ユーザの実験装置を打上げ、軌道上で合計1~2時間程度の設置・操作を行う利用
1,000~1,500万円
クルーが実験装置を設置、操作、撤収をするケース。実験中の撮影も実施。実験データ等は別途ダウンリンク。
(2)宇宙リソース利用料
1. 打上げ
:330万円/kg
2. 回収
:550万円/kg
3. 宇宙飛行士作業料(クルータイム)
:550万円/時間
4. 軌道上保管※1
:25.6万円/年/リットル
5. 保管時の冷凍・冷蔵機能付加※1
:393万円/4か月/リットル
6. 通信※1
:6,200円/Mbps/時間
※1 4.~6.の補足説明
減免制度
利用料のうち「宇宙リソース利用料」に対しては、減免制度を設けています。(減免の適用にはJAXAの審査委員会で承認される必要があります。利用料のうち「作業経費」については減免制度はありません。)
(1)減免対象となる利用
以下①~③のいずれかに合致する利用である必要があります。
① 商業利用
民間によるポストISS等を見据えたユーザ開拓や事業実証等の商業利用を推進することを目的として、減免制度を導入します。
② 研究開発目的の利用
「きぼう」ならではの環境を活かした研究開発利用を推進するため、アカデミア(国内の大学や公的研究機関等)が自己資金で主体的に地球低軌道(Low Earth Orbit: LEO)を活用する道筋を作ることを目的として、アカデミアによる研究開発目的の利用に減免制度を導入します。
③ 公共性の高い利用
LEOを社会・経済活動の場とするため、民間による商業利用・アカデミアによる研究開発利用に留まらない公共性の高い利用も推進することを目的として、国内の大学・学校法人や非営利団体による公共性の高い利用に減免制度を導入します。