更新 2024年4月23日
宇宙リソース利用料のうち、軌道上保管、冷凍・冷蔵機能付加、通信について、積算の対象となるミッションは以下のとおりです。
軌道上保管※1
- 利用者からの保管要求が、以下(A)~(D)の何れか1つ以上に該当する場合は保管料積算の対象となります(複数に該当する場合、重複した期間分の保管料は1度の積算となります(二重積算は致しません))。
- 保管料金は、4か月が一単位となります(注1)。4か月を超える保管要求がある場合は、要求期間に基づき4か月単位で積算します。
(注1)積算時のフライト計画や利用日程の不確定性、および年間約3回ある回収頻度を踏まえ、4か月単位となっています。
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(A)保管すること自体がミッションの場合
保管期間は、利用者からの保管要求に基づき、打上げ便がISSへドッキングする日から回収または廃棄便がISSから離脱するまでの全期間となります。
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(B)実験等の利用タスクが複数日にわたるミッションの場合
利用者からの保管要求に基づき、セットアップ、クリーンアップ等を含む船内実験室(キャビン、実験ラック内)での利用タスク全体の設置要求期間が4日以上ある場合、保管期間は、4日目を1日目として起算し(注2)、最終利用日までとなります。
(注2)セットアップ、実験等、クリーンアップは、通常、連続した3日間以内で完了するため、これらの期間が4日以上ある場合、保管期間は4日目を1日目として起算します。(連続した3日以内に全利用タスクが終了し保管要求がない場合は、保管料の積算はありません)
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(C)利用後に回収する場合
保管期間は、最終利用日翌日から回収便がISSから離脱する日までとなります。
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(D)冷凍・冷蔵保管を伴う場合
保管期間は、利用前、中、後にかかわらず、冷凍・冷蔵保管要求がある期間となります。
利用者の変更要求に基づき、利用時期を延期したことで軌道上保管が発生する場合、発生した日数は保管要求として追加されます。
冷凍・冷蔵機能付加
- 要求に基づき、軌道上または回収時に冷凍・冷蔵機能の要求がある場合は、保管料に加えて冷凍・冷蔵のリソース料を積算します。なお、打上げ時に冷凍・冷蔵の要求がある場合には、これとは別途の要求とみなして積算します。
通信※2
映像データなどのDownlinkのため、通信帯域が必要な場合(Uplinkのリソース料はいただいておりません)
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※1 以下は徴収対象ではありません。
- 打上げから利用1日目までの日数(冷凍・冷蔵保管を伴う場合を除く)。
- 利用終了翌日から直近の廃棄までの日数(冷凍・冷蔵保管を除く)。
- 利用者に起因しない理由(例:JAXA保有機材の不具合など)により、利用を延期または延長したことで利用場所での設置期間を延長した場合。
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※2 帯域は計画値(ベストエフォート)であり、実際の帯域を保証するものではありません。また、通信不可期間(LOS時)はISS側でアーカイブされ、通信期間(AOS時)にダウンロードされます。