公開 2024年12月10日
2024年12月9日に、「きぼう」日本実験棟から、下記5機の衛星が放出されました。
- YODAKA(事業者:Space BD株式会社)※1
- DENDEN-01(関西大学他)※2
- LignoSat(京都大学)※2
- YOMOGI(事業者:Space BD株式会社)※1
- ONGLAISAT(事業者:Space BD株式会社)※1
- ※1 JAXAは「きぼう」からの超小型衛星放出事業を民間企業2社に移管しています。
- ※2 J-CUBEの枠組み利用。J-CUBEはJAXAと(大学宇宙工学コンソーシアム:University Space Engineering Consortium)による協定のもと、国内大学向けに超小型衛星放出機会を提供しています。
J-SSOD#超小型衛星放出の様子は、YouTube JAXAチャンネルでご覧いただけます。
- 衛星名 YODAKA [サイズ:W6U]
- 機関
株式会社アークエッジ・スペース
合同会社SPACE VALUE
岩手県立花巻北高等学校 - 事業者 Space BD株式会社
- ミッション
Store and Forwardミッション:YODAKAは、地球上のユーザーからのテキストメッセージを収集し、地上局にダウンリンクして「Store and Forward」の目的で使用します。データおよび関連衛星運用は、花巻北高校の高校生を対象とした教育目的で使用されます。
カメラミッション:YODAKAは光学カメラを使用して地球の画像を撮影します。画像データおよび関連衛星運用は、岩手県花巻市の地方活性化のために使用されます。
- 衛星名 DENDEN-01 [サイズ:1U]
- 機関
関西大学
福井大学
名城大学
株式会社アークエッジ・スペース - ミッション
- 固-固相転移型潜熱蓄熱材(SSPCM)を活用した電源温度安定化デバイスの軌道上実証
- 超小型衛星に適した民生リチウムイオン電池の採用と軌道上特性評価
- 高精度電力状態推定方針及び推定則の実証/電力状態推定値を基準としたシステムシミュレータを用いた運用計画系の実証
- キューブサットに最適化した宇宙用IMM3J太陽電池ガラスアレイシートの動作検証
- 宇宙用ペロブスカイト太陽電池モジュールの軌道上デモンストレーション
- 超小型S帯通信機の実証および送受信
- 920MHz特定省電力送受信機を利用したよるストアー・アンド・フォワード(S&F)通信技術の実証
- 超小型ハイパースペクトルカメラによる撮影およびオンボードでのデータ解析処理
- 教育用衛星キットEDITを活用した教育プログラムの開発
- 衛星名 LignoSat [サイズ:1U]
- 機関
京都大学
住友林業株式会社 - ミッション
- 二軸歪センサーによる木造構体の歪み測定
- 温度センサーによる衛星内部の温度測定
- 地磁気センサーによる衛星内部の地磁気測定
- 宇宙放射線によるSingle Event Upset(SEU)の計測
- アマチュア無線家との双方向通信の実現:地上局からのパケット受信および地上局コールサインの再送信
- 衛星名 YOMOGI [サイズ:1U]
- 機関 千葉工業大学
- 事業者 Space BD株式会社
- ミッション
- 宇宙産業分野での高度技術者の育成
- 東京湾の撮影
- ウガンダの湖汚染の撮影
- APRSシステムによるセンサーデータの送受信
- 衛星名 ONGLAISAT [サイズ:W6U]
- 機関
台湾国家宇宙センター
株式会社アークエッジ・スペース
東京大学 - 事業者 Space BD株式会社
- ミッション
ONGLAISATは、台湾国家宇宙センター、東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 中須賀・船瀬・五十里研究室、株式会社アークエッジ・スペース、Space BD株式会社が共同開発した6UサイズのCubeSatです。
ONGLAISATは、TASAが開発した望遠鏡と6Uの衛星バスシステムを組み合わせたもので、TDI(Time Delay Integration)技術による高S/N比の撮像能力実証をミッションとしています。
関連リンク
※ 特に断りのない限り、画像クレジットは JAXA