公開 2024年6月13日
「宇宙滞在中の液体生検による血漿中核酸のゲノム・エピゲノム解析 ~cfDNA等を用いた低侵襲体内モニタリングに向けて~(Cell-Free Epigenome)」の研究チーム(研究代表者:筑波大学医学医療系 村谷匡史教授)は、国際宇宙ステーション(ISS)に長期宇宙滞在した宇宙飛行士から採取した血液に対して、さまざまな組織の細胞から放出された微量のDNAやRNA分子を解析する「リキッドバイオプシー」解析を実施し、体の深部で起こる変化を捉えました。また、宇宙でのマウス飼育ミッション(Mouse Epigenetics/MHU-1)の際の血液検体を用いて同様の解析を行ったところ、マウスでもヒトと共通した変化が起こることが明らかとなりました。
本研究の成果は、科学雑誌「Nature Communications」に2024年6月11日に掲載されました。(論文情報)
なお、本研究は、2014年国際公募ライフサイエンスおよび宇宙医学分野の国際宇宙ステーション利用実験テーマ募集の候補テーマとして採択され、行われたものです。
- 宇宙滞在中に体の深部組織で起こる変化を血液検体から網羅的に予測することに成功 (筑波大学リリース)(2024年6月12日)
きぼう利用テーマ
- 宇宙滞在中の液体生検による血漿中核酸のゲノム・エピゲノム解析 ~cfDNA等を用いた低侵襲体内モニタリングに向けて~(Cell-Free Epigenome)
- 【MHU-1】マウスを用いた宇宙環境応答の網羅的評価(Mouse Epigenetics/MHU-1)
論文情報
雑誌名
Nature Communications
論文名
著者名
HUSNA, Nailil; AIBA, Tatsuya; FUJITA, Shin-Ichiro; SAITO, Yoshika; SHIBA, Dai; KUDO, Takashi; TAKAHASHI, Satoru; FURUKAWA, Satoshi; MURATANI, Masafumi
DOI
10.1038/s41467-023-41995-z