更新 2022年9月13日
国際宇宙ステーションの可能性
この地上では得られない宇宙の特異な環境を、みなさんの研究開発活動に生かしませんか? 国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟なら、それが出来ます。
JAXAは、様々な宇宙実験を通じて、宇宙実験に必要となる高度な技術や知見を蓄積してきました。その技術と知見を使っていただき、みなさまが抱える課題解決につなげ、地上の生活に貢献する活動を後押ししていきたいと考えています。
アイデア段階からご相談ください
例えば
宇宙環境を使って、新たな知見・データを得たい
- 創薬や酵素開発などのために高品質なタンパク質結晶を作りたい。
- 骨や筋肉が加速的に弱くなる宇宙で、薬の効果を試したりバイオマーカを見つけたい。
- 融点が高い材料の物性値(密度、粘性、表面張力)を取得したい。物質を浮かした状態で溶かして固め、新しい機能を持つ材料を創製したい。
- 地上では混ざらないものを混ぜて、新しい材料を作りたい。
- 超小型衛星を飛ばして地球観測や人材育成、エンターテインメントに活用したい。
- 部品や材料を宇宙空間にさらして、新たな製品の可能性を探りたい。
これまでに得られた知見・成果を活用して、新たな付加価値を付けたい
- 半導体結晶生成技術など、製品開発にISS・「きぼう」の知財を使いたい。
「きぼう」をテストベッドとして、未来の技術を獲得し自社の技術を向上させたい
- 宇宙グレードの製品開発を通じて、地上技術を向上させたい。
- 宇宙探査や有人宇宙技術に参入するために自社技術の実証を行いたい。
利用への流れ
導入
まず宇宙環境の特徴、「きぼう」で利用できる装置、これまでの成果などを紹介させていただきます。具体的なアイデアをお持ちの場合は、内容を伺います。
詳細説明
興味をお持ちの分野について、JAXA の専門家より詳細な説明をいたします。
検討
実験内容(宇宙で実験するメリットなど)、技術的な実現性、スケジュール、費用などについて、ご依頼者様とJAXAまたはサービス提供事業者が一緒に検討させていただきます。
契約
契約を締結し、具体的な作業を開始します。
「きぼう」を利用する際の入り口の全体像
知的財産権などの取扱い
- 受託実験の場合、契約で目的とした成果は利用者(委託者)に帰属します。
- 無償利用の場合、通常共同研究契約を締結して研究を進めます。貢献度に応じた共有になります。
- 契約締結時に何が成果であるか定義します。
- 契約の目的である成果(物)と、契約履行の過程で発生する知財の帰属について、区別して整理します。
- 契約の成果以外の発明などの知的財産権は、貢献度に応じて利用者またはJAXAの専有もしくは、利用者及びJAXAの共有とします。
秘密保持
- ご希望に応じて秘密保持契約を締結することが可能です。
- ご依頼者様の同意を得たうえで、活動状況を公開することがあります。
その他
- 広告・宣伝を目的として宇宙飛行士を被写体として使用することはできません。
- 公序良俗に反する目的や、宗教活動など内容によってご利用いただけない場合がございます。
- 打ち上げ、軌道上実験などに係る損害賠償については、故意の場合を除き相互放棄とします。
- 本制度は、国内の民間企業などを対象としたものです。海外企業などが利用する場合は、国内企業が仲介業者として契約することで可能となります。