公開 2022年7月12日
重力波検出器LIGO/Virgoが2019年4月~2020年3月に観測した重力波源について、CALETが同時刻に観測したX線、γ線観測の結果が、Astrophysical Journal誌で発表されました。
この論文では、CALETに搭載されたガンマ線バーストモニターによる7 keVから20 MeV領域のX線、γ線観測の結果と、主要検出器であるカロリメータによる1GeV以上のγ線の観測結果が同時に報告されており、単一検出器による6桁以上のエネルギー帯域での観測が達成されています。通常このような突発的な現象(ガンマ線バーストなど)を観測する装置は、エネルギー帯域が1 GeV以下に制限されているため、それ以上のエネルギーのガンマ線が放出されていても検出できません。CALETは6桁以上(7 keVから1 GeV以上)まで観測ができる点がユニークです。
- LIGO/VirgoのO3ランで観測された重力波源からのX,γ線放射の観測結果を発表 (早稲田大学CALETニュースリリース)(2022年7月1日)
論文情報
雑誌名
The Astrophysical Journal, 933:85 (16pp), 2022 July 1
論文名
著者名
O.Adriani et al. (CALET Collaboration)
DOI
10.3847/1538-4357/ac6f53