第1回宇宙小動物飼育ミッション(MHU-1)成果:微小重力環境がマウスの中枢神経系(脊髄)に与える影響を解析したデータが発表されました

公開 2022年7月27日

日本大学医学部 生体構造医学分野(吉川雅朗助教・相澤信教授)、筑波大学医学医療系(志賀隆教授・高橋智教授・村谷匡史教授)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)きぼう利用センターの共同研究チームは、国際宇宙ステーション(ISS)の微小重力環境がマウスの中枢神経系(脊髄)に与える影響を解析し、脊髄を構成する細胞において、特にニューロンに関連する遺伝子発現が変化することを明らかにしました。その変化は地上で飼育したALS(筋萎縮性側索硬化症 ※1)モデルマウス病態よりも大きなものでした。

本研究は、英文学術雑誌『Molecular and Cellular Neuroscience』2022年7月号(Volume 121)に掲載されます。

学術論文

雑誌名
Molecular and Cellular Neuroscience
論文名
著者名
Yoshikawa Masaaki, Ishikawa Chihiro, Haiyan Li, Kudo Takashi, Shiba Dai, Shirakawa Masaki, Muratani Masafumi, Takahashi Satoru, Aizawa Shin, Shiga Takashi
DOI
10.1016/j.mcn.2022.103745

用語

※1 筋萎縮性側索硬化症
  • 運動ニューロン(手足などを動かす筋肉を支配している神経)が変性・脱落し、筋力の低下や筋萎縮が進行する病気です。

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