宇宙小動物飼育ミッション:父親の宇宙滞在経験が、子供の遺伝子発現に影響することを発見

公開 2021年7月 6日

理化学研究所開拓研究本部 眞貝細胞記憶研究室の吉田圭介協力研究員(研究当時)・石井俊輔研究員、筑波大学医学医療系の高橋智教授・村谷匡史教授、大阪大学微生物病研究所の伊川正人教授、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の芝大技術領域主幹・白川正輝グループ長らの共同研究チームは、マウスの国際宇宙ステーション(ISS)での滞在経験が生殖細胞のエピゲノム変化及び小分子RNAの発現変化を誘導し、子供の肝臓での遺伝子発現に影響することを明らかにしました。

  • 雄マウスをISS・「きぼう」日本実験棟で35日間、飼育したところ、精巣生殖細胞の転写因子ATF7の活性化が誘導されると共に、精子に含まれる小分子RNAの発現変化が誘導されることを見出しました。
  • このマウスの精子から生まれた子供マウスの肝臓を調べると、DNA複製に関係する遺伝子群の活性化が観察されました。

本研究成果は、宇宙旅行などの経験が次世代にどのような遺伝子レベルの変化を与えるか知る上での基礎的なデータとなることが期待されます。 本研究は、米国の科学雑誌『iScience』の掲載に先立ち、pre-proof版がオンライン掲載されています(7月5日現在)。

論文情報

雑誌名
iScience(pre-proof版)
論文名
著者名
Yoshida Keisuke, Fujita Shin-ichiro, Isotani Ayako, Kudo Takashi, Takahashi Satoru, Ikawa Masahito, Shiba Dai, Shirakawa Masaki, Muratani Masafumi, Ishii Shunsuke
DOI
10.1016/j.isci.2021.102773

理化学研究所プレスリリース


本研究の一部は、JAXAの第1回小動物飼育ミッション(MHU-1)と、科学技術振興機構CREST「エピゲノム研究に基づく診断・治療へ向けた新技術の創出(研究代表者:石井俊輔)」との連携のもと実施されました。

 


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