「きぼう」から超小型衛星8機を3月14日(日)に放出する予定です

更新 2021年3月14日

放出される衛星は、九州工業大学がBIRDSプロジェクト※1の第4弾(BIRDS-4)として開発したTsuru、フィリピン大学と共同で開発したMaya-2、パラグアイ宇宙庁が初で共同開発したGuaraniSat-1の3機。さらに、大阪府立大学が開発したOPUSAT-II、JAXAと提携している事業者(Space BD株式会社)の衛星として、リーマンサットプロジェクトが開発したRSP-01、株式会社ワープスペースが開発したWARP-01、同じくJAXAと提携している事業者(三井物産エアロスペース株式会社)の衛星として、テルアビブ大学(イスラエル)が開発したTAUSAT-1、STARS Space Service株式会社と静岡大学が開発したSTARS-ECの計8機です。

2月21日に米国のバージニア州からシグナス補給船運用15号(NG-15)が打ち上げられ、22日に野口宇宙飛行士の操作で把持し、無事に国際宇宙ステーション(ISS)へ運ばれました。

  • ※1 BIRDSプロジェクト(正式名:Joint Global Multi Nation Birds)
    JAXAと九州工業大学の戦略的パートナーシップ契約に基づき日本の九州工業大学とアジア・アフリカ諸国が参加して、超小型衛星を共同開発・運用する国際的な衛星開発プロジェクト。
    今回BIRDS-4として放出予定の3機の超小型衛星は、日本、フィリピン、パラグアイの3ヵ国が参加し、およそ1年間で、各国がそれぞれ1機、計3機の1辺10cmの小型立方体からなるキューブサットと呼ばれる超小型衛星を開発しました。それぞれの衛星の名称は「Tsuru」(ツル)(日本)、「Maya-2」(マヤ・ツー)(フィリピン)、「GuaraniSat-1」(ガラニサット・ワン)(パラグアイ)です。パラグアイにとっては自国初の人工衛星となります。
  • 衛星名BIRDS-4(Tsuru, Maya-2, GuaraniSat-1)[各サイズ:1U]
  • 機関九州工業大学/University of the Philippines Diliman(フィリピン大学ディリマン校)/Agencia Espacial del Paraguay(パラグアイ宇宙庁)
  • ミッション
    • 新興国宇宙人材の育成及びネットワークの構築と持続可能な宇宙プログラムの基盤構築
    • ペロブスカイト太陽電池の宇宙空間における使用の立証
    • 衛星構造を利用したHENTENAのデモンストレーション
  • 衛星名OPUSAT-II [サイズ:2U]
  • 機関大阪府立大学
  • ミッション
    • 展開可能な薄型プレートに関する、収納から展開までの構造精度計測を含んだ性能検証
    • アマチュア無線を用いた高速データ通信の実証
  • 衛星名RSP-01 [サイズ:1U]
  • 機関一般社団法人リーマンサットスペーシズ
  • ミッション
    • 衛星の自撮り写真の取得
    • 高解像度写真の撮影
    • 機械学習による自動操作の実証
    • リアクションホイールの実証
  • 衛星名WARP-01 [サイズ:1U]
  • 機関株式会社ワープスペース
  • ミッション
    • 筑波大学と共同開発した新しいバスシステムの実証
    • ウエディング記念プレートの宇宙への輸送
    • 宇宙からの写真の撮影
    • 宇宙空間の放射線環境の測定
    • 宇宙空間の電波環境の測定
  • 衛星名TAUSAT-1 [サイズ:3U]
  • 機関Tel-Aviv University(テルアビブ大学(イスラエル))
  • ミッション
    • 低軌道での高エネルギー粒子やその他の分子化合物の影響を監視
  • 衛星名STARS-EC [サイズ:3U]
  • 機関静岡大学/STARS Space Service株式会社
  • ミッション
    • テザーで結合された3つの1U CubeSatが構成する3U CubeSatを用いて、小型軌道上エレベーターの挙動解析を実施する

 


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