JAXA赤城ヒューストン駐在員事務所所長代理が「IAF Young Space Leaders 2020」を受賞

公開 2020年6月29日

JAXA赤城弘樹ヒューストン駐在員事務所所長代理(以下、赤城所長代理)が、KiboCUBEプログラム や戦略パートナーとの連携を通じて国際宇宙ステーション(ISS)と超小型衛星利用を世界に発信した若き宇宙航空リーダーとしての功績が認められ、「IAF Young Space Leaders 2020」を受賞しました。

  •  KiboCUBEプログラムは、国連宇宙部(UNOOSA)とJAXAが協力し、国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟が持つユニークな衛星放出技術の利用機会を、国連宇宙部が持つ加盟国とのネットワークを活用して提供することにより、宇宙新興国の宇宙関連技術向上および持続可能な開発目標(SDGs)への貢献を目指すものです。

本賞は国際宇宙航行連盟(International Astronautical Federation: IAF)の審査委員会により年一度選考が行われ、宇宙航空科学の発展に貢献し、優れたリーダーシップを発揮した21歳から35歳の若手に贈られる賞で、自身の知識や経験について次世代を担う若者や国際的なコミュニティーにいかに共有してきたかという活動実績も、この賞の選考基準になります。今回の受賞は、JAXA村木祐介氏(2014年に受賞)、JAXA大谷崇氏(2016年に受賞)に続き、日本人としては3人目の受賞となります。本年の選考では、赤城所長代理は日本・アジアからの唯一の受賞者となりました。

赤城所長代理は、KiboCUBEプログラムの創立メンバーの一人として多くの宇宙新興国にとって初めてとなる衛星開発プロジェクトの実現に貢献してきました。KiboCUBEは国連宇宙部(UNOOSA)とJAXAが連携して、人工衛星の打上げ手段を持たない宇宙新興国に「きぼう」からの超小型衛星放出機会を提供し、持続的な開発目標(SDGs)の目標4「質の高い教育をみんなに」、及び目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に資するプログラムであり、各国の宇宙関連技術力の向上に貢献します。赤城所長代理は、UNOOSAや日本国内の衛星開発実績を持つ大学と連携して、20カ国以上の衛星開発をサポートし、「きぼう」からの衛星放出の実現に重要な役割を果たしてきました。若きプロフェッショナルとして、自身の知識や経験を宇宙新興国へ共有し、将来の宇宙開発プログラムや国際協力、大学による宇宙利用を支援し、KiboCUBEプログラム等の関係国において次世代のエンジニアが生まれるなど二次的な広がりを見せています。これらの功績が認められ、平成30年度文部科学大臣表彰「科学技術賞」など多くの賞を受賞してきました。

受賞コメント
赤城弘樹ヒューストン駐在員事務所所長代理

この度は IAF Young Space Leaders 2020 として選出頂き、大変嬉しく光栄です。「きぼう」利用を通じた国際協力の取り組みや、関係各国の皆様と共にミッションの実現に向けて歩んできた道のりを高く評価いただき、IAF審査委員会の皆様、そして各活動を継続的にご支援・ご尽力いただきました関係者の皆様に深く感謝の意を表します。宇宙航空科学の発展と国際協力の推進に向けて今後も活動してまいります。

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