日本人宇宙飛行士の個人被ばく管理を行うために、フライト期間中、宇宙飛行士に携帯させる個人線量計です。PADLES線量計にポリカーボネート製のケースと、ストラップを取り付けて、携帯しやすい形状になっています。
宇宙飛行士の軌道上の滞在日数や生涯搭乗日数は、設定した防護のための被ばくしきい値(生涯実効線量当量制限値)に対して、実際に線量計で測定した線量結果との比較によって決定されます。
スペースシャトルに乗り込む前から、軌道上での滞在期間中、そして地球への帰還まで、宇宙飛行全ての期間にわたり、宇宙飛行士はCrew PADLESを着用し続けます。
スペースシャトルクルーや、国際宇宙ステーションの長期滞在クルーとなる日本人宇宙飛行士と共にCrew PADLESを搭載します。日本人宇宙飛行士の帰還後、地上でCrew PADLES線量計を解析します。
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古川宇宙飛行士による宇宙セミナー(2分ビデオ) 「Crew PADLESによる宇宙放射線計測」 |
運用性確認、計測データの蓄積、国際協力の一環として、海外宇宙機関の宇宙飛行士がISSに搭乗する際に、Crew PADLESを用いた個人被ばく線量の計測・データの提供を行っています。これまで、下記の2カ国の宇宙飛行士の被ばく線量計測の協力を実施しました。
マレーシア宇宙庁(ANGKASA)
シェイク・ムザファ・シュコア宇宙飛行士(Dr.Sheikh Muszaphar Shukor)
打ち上げ :2007年10月10日(ソユーズ15S)
帰 還 :2007年10月21日(ソユーズ14S)
飛行時間 :10日22時間46分
1972年 マレーシア・クアラルンプール生まれ。医学博士。
2006年 マレーシア人初の宇宙飛行士として選抜される。
イスラム教徒。今回の飛行中、世界で初めて宇宙でラマダン(断食月)を過ごした。
15Sミッションの概要:http://iss.jaxa.jp/iss/flight/15s/
韓国宇宙研究所(KARI)
イ・ソヨン宇宙飛行士(Dr. So-yeon Yi)
打ち上げ :2008年4月 8日(ソユーズ16S)
帰 還 :2008年4月19日(ソユーズ15S)
飛行時間 :10日21時間14分
1978年 韓国・光州生まれ。生物工学博士。
2006年 韓国初の宇宙飛行士として選抜される。
16Sミッションの概要:http://iss.jaxa.jp/iss/flight/16s/