搭載実績一覧 > Cell Mechanosensing実験
Cell Mechanosensing実験は、細胞が重力を含む機械的ストレスを感じて応答する仕組みを調べます。まだ、明らかになっていない、重力感知センサーの存在を証明するための実験です。また、重力がないと筋萎縮が起こりますが、これを治療するための薬物の効果を細胞レベルで確認します。
Cell Mechanosensing実験は、国際宇宙ステーション(ISS)に3回の打ち上げ機会を使って実施します。
1回目の実験では、哺乳類(ラットとマウス)の培養細胞を使いました。「きぼう」内の細胞培養装置で培養し、さらに薬剤を添加して培養したのちに、実験の最後で遺伝子保存剤を注入し、凍結状態で地上に回収しました。
2回目と3回目の実験では、蛍光発光するタンパク質を組み込んだラットとマウス、アフリカツメガエルの培養細胞を「きぼう」の蛍光顕微鏡で生きている状態で観察し、また、化学固定して冷蔵状態で地上に回収し解析します。
これらの実験のため、サンプルケース近傍にBio PADLES(4個)も搭載され、搭載期間中の生物試料の被ばく線量を計測してます。
<搭載期間:2014年4月 ~ 2014年5月(30日)>
Cell Mechanosensing実験に搭載した Bio PADLES線量計 |
Cell Mechanosensing打上げ時 コンフィギュレーション |
<搭載期間:2014年9月 ~ 2014年10月(34日)>
Cell Mechanosensing実験に搭載した Bio PADLES線量計 |
リンク先:JAXAデジタルアーカイブ
Cell Mechanosensing実験(無重力ストレスの化学的シグナルへの変換機構の解明)の訓練を受ける若田宇宙飛行士
http://jda.jaxa.jp/result.php?lang=j&id=037c8d37aedfc0e97241c58db7a25d9b
被ばく線量の計測結果は PADLESのフライトスケジュール/計測結果 へ