宇宙なのに、滑走路で試験？～HTV-X用Flash LIDARの長距離試験を実施
（Image by JAXA）
HTV-Xが国際宇宙ステーション（ISS）の近傍に到着すると、ISSとの相対位置・姿勢を計測するため、HTV-Xは「相対航法センサ」を使用します。
HTV-Xに搭載される相対航法センサは2種類。そのうち1種類は国産のFlash LIDARで、JAXA研究開発部門 第1研究ユニットとHTV-Xプロジェクトで協力して開発を進めています。
Flash LIDARは、カメラのフラッシュのように、赤外線レーザ光を「きぼう」に取付けられたリフレクタ（レーザー光反射器）に向けて繰り返し照射し、レーザ光が反射して戻ってくるまでの時間を2次元の受光素子で測定します。これにより、2次元の画像に距離情報が加わった3次元データを取得し、HTV-Xの相対位置・姿勢が把握できます。
今回実施した長距離試験は、HTV-XとISSとの間の距離を模擬した環境でのデータ取得を目的としたもので、長い直線距離が確保可能な茨城県竜ケ崎市の竜ケ崎飛行場で実施しました。
（Image by JAXA）