ベントリリーフバルブの加速度試験
筑波宇宙センターにて実施したHTV-Xベントリリーフバルブの加速度試験の様子（出典：JAXA）
与圧モジュールには、モジュール内の空気を宇宙に放出するためのベントリリーフバルブが備えられており、過加圧（カーゴからのガス流出など）時の圧力制御機能（リリーフ）や、火災など緊急時の減圧機能（ベント）を担っています。
新型宇宙ステーション補給機（HTV-X）では、宇宙ステーション補給機「こうのとり」（HTV）と同一のバルブを採用することで開発コストを抑えますが、ロケットがH-IIBロケットからH3ロケットに変更されることで打ち上げ時にかかる加速度がより大きくなる可能性があるため、想定される加速度をかけた状態での動作が正常であることや、バルブの内部漏洩が無いことを確認しました。
加速度試験は、筑波宇宙センターにある「旋回腕型加速度試験設備」で実施しました。青色の「旋回腕」の先にベントリリーフバルブを取付け、旋回腕を高速で回転させることで打ち上げ時にかかる加速度を再現しています。