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与圧モジュール

NASAによるEVA作業性確認試験

NASAジョンソン宇宙センター内のNBLにおいて、HTV-XがISSに係留されている際のEVA作業性を確認するために実施した試験の様子(出典:JAXA)

NASAジョンソン宇宙センター内のNBLで行われたHTV-XがISSに係留されている際のEVA作業性確認試験を実施中の星出宇宙飛行士(出典:JAXA)

NASAジョンソン宇宙センター内のNBLで行われたHTV-XがISSに係留されている際のEVA(船外活動)作業性確認試験に参加するため、宇宙服を着用する油井宇宙飛行士(出典:JAXA)


新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)のISS係留中の運用では、HTV-X側へのクルーによる船外活動(Extra-Vehicular Avtivity:EVA)に関する要求はなく、実施する計画はありません。
一方、国際宇宙ステーション(ISS)側ではHTV-Xが連結されるポート(NODE2 Nadir、 NODE1 Nadir)周辺での機器のメンテナンス作業のためにEVAを行う可能性があるため、作業性を確認するための試験がNASAにより実施されました。

HTV-Xでは宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)と異なり、与圧モジュールがロケットとの分離面となることから、「分離リング」と「PAFアダプタ」と呼ばれる構造が追加され、ISSとの隙間が小さくなります。また、ISSとの結合面に近い箇所には幾つかの搭載機器(例えば、与圧モジュールのコーン部バンパパネルに搭載するCCUなどの外部搭載機器)があります。これらがEVA作業に影響を及ぼさないか、また、EVA運用計画として適切かを確認することが本試験の主目的となります。

NASAジョンソン宇宙センター(Johnson Space Center:JSC)には写真にあるような巨大なプール(Neutral Buoyancy Laboratory:NBL)があり、そこにISS各要素のモックアップが沈められています。今回、既存の「こうのとり」のモックアップにロケット分離面変更による要素類が追加され、HTV-Xのモックアップとなりました。

試験には、NASA JSCで勤務中のJAXA星出宇宙飛行士と油井宇宙飛行士も参加しました。試験結果を今後のISS運用計画およびHTV-X開発に反映していきます。