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与圧モジュール

与圧モジュールのキャビンマスフロー解析・試験

与圧モジュール内部の風速分布を調べるために行った、数値流体シミュレーションの一例(出典:JAXA/三菱重工業)

与圧モジュール内部の風速分布を調べるために行った試験の様子(出典:JAXA/三菱重工業)

微小重力環境となる軌道上において宇宙飛行士が快適に活動ができるよう、与圧モジュール内の空気循環に対しては細かな要求規定(例:風速分布)があるため、キャビンファン/ディフューザ/インレットポート等の仕様や、空調ダクト配置等により、要求を満足できる空調システムの設計を行っています。空調システムの設計においては、風量配分や圧力損失に関する解析や、マスフロー解析により要求への適合性を確認します。

新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)の空調システムは、これまでの「きぼう」日本実験棟や宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)の与圧部よりも循環させる空気の割合を大きくする将来発展性を取り込んでおり、また、「こうのとり」よりも過密なカーゴ搭載状態においても適切に機能する空調システムである必要があります。この新しい空調システムにおけるマスフロー解析の精度を向上させるため、キャビン空間を模擬した供試体において内部の風速・風向データを取得する試験(マスフロー試験:解析モデルの妥当性を確認するためのコリレーション用データを取得する試験)を行いました。