与圧モジュール電気系EM試験
HTV-X与圧モジュール電気系EM試験の様子（出典：JAXA/三菱重工業）
新型宇宙ステーション補給機（HTV-X）の与圧モジュールは以下のような様々な機能を有する機器から構成され、宇宙飛行士や搭載与圧カーゴに快適かつ安全な船内環境を提供します。
- 空気循環・温度調節のための機器（キャビンファン、温度センサ、ヒーター）
- 圧力制御のための機器（圧力センサ、ベントリリーフバルブ）
- 環境制御のための機器（CO2/O2/湿度センサ、CO2除去剤/除湿剤）
- カーゴやミッション機器の通信のための機器（Ethernet Hub、Ethernet Converter）
- 船内照明機器
そして、キャビン制御ユニット（CCU）とよばれる制御装置が、与圧モジュールの電気機器に対する電気・通信インタフェースを集中管理しています。
今回実施した与圧モジュール電気系EM試験では、与圧モジュールの電気機器を一堂に会し、CCUとのインタフェースやCCUによる制御性の確認を行いました。
※EM（Engineering Model）...基本設計に基づいて製作され、機能・性能や耐環境性の確認などに用いられる地上試験用モデル。