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mission ミッション

宇宙開発における頼れる国際パートナーとしての日本の立ち位置を確かなものとするために、HTV-Xは「こうのとり」から大きく進化します。HTV-Xが目指す、2つの姿をご紹介します。

01
知恵がつまった補給船 便利で使いやすい、を追求しました

ISS への物資輸送。「こうのとり」から引き継ぐこの重要なミッションでは、ISS計画に不可欠な大型機器や宇宙飛行士の生活を支える荷物を届けます。HTV-Xでは、よりスマートな設計、運用をすることでコストを低減。さらに地上の実験機器オーナーにとってより便利な補給船を目指します。

強化される輸送能力

強化される輸送能力

ISSの船外機器などの曝露カーゴは、" 曝露カーゴ搭載支援系 "とよばれる、天板の上に搭載する設計を採用。ロケットのフェアリング内部のスペースを最大限利用できるようになります。
与圧カーゴについては、スペースをより効率的に活用できる棚構造を採用し 「こうのとり」よりもたくさんの与圧カーゴを搭載できるように。
また、HTV-X本体の軽量化によって、より重い物資を運べるようになります。

カーゴサービスの向上

電源が必要な荷物に対応

HTV-Xでは、「こうのとり」では積めなかった、冷凍庫や実験装置などの電源が必要な荷物に対応します。たとえば、私たちが地上で使う低温宅配便サービスのように、輸送中に低温を保つ必要のある実験サンプルを輸送することで、宇宙ステーションでの科学実験を支えます。

打ち上げ直前に搭載できます

HTV-Xでは、「こうのとり」では打ち上げ80時間前だった最後の貨物搭載を、打ち上げ24時間前に設定。より幅広い生鮮食料品や鮮度が重要な実験サンプルを搭載できるようになります。

より長い期間、荷物を受け付けます

HTV-Xでは、種子島宇宙センターでの組立てスケジュールなどを「こうのとり」に比べて短縮。これにより、打ち上げ間近までの長い期間、搭載する荷物を受け付けられるようになり、荷物のオーナーに対して柔軟性の高い対応が可能になります。

カーゴサービスの向上

02
未来につなげる補給船 運ぶだけではありません

将来の宇宙技術を拓く、宙とぶ実験の舞台

打ち上げの機会を最大限活かすべく、ISS への物資輸送の後、HTV-X を技術実証のためのプラットフォームとして活用。軌道上での先進的技術の実証実験に、最長で1年半取り組めるようになります。
新たな技術の獲得や社会への応用につながる実験などを行うことで、宇宙業界の枠にとどまらない我が国の課題解決やイノベーションに貢献します。

将来の宇宙技術を拓く、宙とぶ実験の舞台

ISSの先を見据える

HTV-Xで実証された技術が、国際宇宙探査やISS退役後の地球低軌道における有人宇宙活動などの将来ミッションに活用できるよう開発を進めています。
将来の国際宇宙探査では、ISS 計画参加国以外の新興国(ジュニアパートナー)の参加が予想されます。「こうのとり」 で培ったノウハウをHTV-Xで発展させることによって、ジュニアパートナーを多面的に支援することができ、日本が中心的存在として大きな役割を果たせるようになります。
また、アメリカを中心に検討が進められている月周回宇宙ステーション「ゲートウェイ」構想に対して、JAXAではHTV-Xを用いたゲートウェイへの物資補給も検討しています。