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2026.05.22
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アジアントライゼロG 2025のイベントを開催しました!

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2026年3月24日、JAXA筑波宇宙センターにおいて、青少年向け簡易宇宙実験プログラム「アジアントライゼロG2025」の軌道上実験にあわせたイベントが開催されました。(軌道上実験の詳細はこちら

アジアントライゼロGは、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟(以下、「きぼう」)を利用し、アジア・太平洋地域の学生から募集した実験アイデアのうち、選定されたテーマを宇宙空間で実施するプログラムです。

イベントは筑波宇宙センターでの現地参加とオンライン配信を組み合わせたハイブリッド形式で開催され、アジア各国・地域から選ばれた学生たちが参加しました。学生たちは、自身の提案した実験が宇宙空間で実際に行われる様子をリアルタイムで見学しました。
なお、本イベントは、将来的な教育プログラムの発展も視野に入れた取り組みの一環として、株式会社デジタルブラストと連携して実施されました。

現地参加の学生(筑波宇宙センター・ロケット広場での記念撮影)

イベント紹介

今回のイベントには、日本、フィリピン、台湾、タイから学生と引率者23名が筑波宇宙センターで参加し、オーストラリア、バングラデシュ、マレーシア、シンガポール、アラブ首長国連邦(UAE)からは学生17名と関係者がオンラインで参加しました。

イベントは、金井宇宙飛行士による歓迎のあいさつで幕を開けました。続く基調講演では、宇宙環境利用推進センター長の白川より、ISSの概要や宇宙環境を活用する意義、今後の宇宙環境利用の展望について紹介があり、参加者は宇宙環境利用の可能性について理解を深めました。また、株式会社デジタルブラストからは、軌道上実験の実施に向けた物品準備や手順作成など、一連のプロセスについて紹介がありました。

学生セッションでは、各テーマの提案者が、軌道上で行われる実験の目的や方法、予想される結果について発表しました。それぞれの発表に対して、参加学生や各国・地域の宇宙機関関係者から質問が寄せられ、軌道上での実施方法や得られる成果の活用について活発な議論が行われました。
その後、現地参加者は交流会に参加し、学生同士や関係者、JAXA職員との交流を深めました。
JAXA宇宙飛行士 金井宣茂
JAXA宇宙環境利用推進センター長 白川正輝
株式会社デジタルブラスト 宮川弥生 氏

図1 イベントの様子

イベントプログラム

No. プログラム 出演者(所属、役職)
1 開会 司会:サンドラ ヴァレンシアノ ベリド(株式会社デジタルブラスト)
2 開会のあいさつ 夏井坂 誠(JAXA宇宙環境利用推進センター、シニアアドバイザー)
3 歓迎のあいさつ 金井 宣茂(JAXA 宇宙飛行士)
4 基調講演
①宇宙環境利用について 白川 正輝(JAXA 宇宙環境利用推進センター、センター長)
②アジアントライゼロG宇宙実験運用に向けたプロセスについて 宮川 弥生(株式会社デジタルブラスト)
5 学生セッション 各テーマ提案者
・水とばねの実験 オーストラリア
・微小重力環境での鉄線を使用した水の形状観察 バングラデシュ
・紙飛行機でも翼端渦が発生するのは、重力のせいなのか? 日本
・無重力で紙飛行機は翼のバランスに関係なく飛行できるか? 日本
・角運動量保存則 マレーシア
・2つのジャイロスコープ フィリピン
・重心が異なる物体を3軸方向に回転させたときの影響は? シンガポール
・踊るスリンキーで流体力学を観察 台湾
・バネにおける単純調和運動の挙動 タイ
・微小重力下における液体ブリッジの力学 タイ
・微小重力下における調和運動と減衰効果の研究 UAE
6 参加者の交流会
7 軌道上実験 クリストファー・ウィリアムズ(NASA 宇宙飛行士)
8 参加証授与式と写真撮影 JAXA白川
JAXA 金井宇宙飛行士
9 閉会のあいさつ JAXA 夏井坂

軌道上実験の見学

筑波宇宙センターを訪問した学生たちは、「きぼう」運用管制室(Mission Control Room:MCR)を見渡せる特別室へ移動し、軌道上実験の見学に臨みました。
学生たちが提案した実験は、ISSに長期滞在中のNASAのクリストファー・ウィリアムズ宇宙飛行士によって実施されました。学生たちは、「きぼう」内で宇宙飛行士が実験を行う様子や、それをリアルタイムで支える地上の運用管制チーム の様子を見学しました。
現地参加の学生は金井宣茂宇宙飛行士から説明や体験談を聞きながら見学し、オンライン参加の学生たちは配信を通じて、同じ時間を共有しました。参加した学生たちは、それぞれの場所から興味深く実験を見守りました。
図2 軌道上実験の様子を見学する提案者
実験終了後には、現地参加チームに対してJAXAの白川から参加証明書が授与されました(オンライン参加チームには後日送付)。その後、各チームごとに記念撮影を行い、本イベントは締めくくられました。
図3 現地参加者との記念写真
図4 オンライン参加者との記念写真
学生たちは今回の実験結果を解析し、後日行われる成果報告会にて発表を予定しています。
JAXAはアジアントライゼロGを通して、アジア・太平洋地域の学生や若手研究者の宇宙環境利用への理解を深めるとともに、人材育成の推進に取り組んでいます。

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA